今回は、遺言の種類がテーマになります。まずはじめに法定相続を見ていく必要があります。
法定相続
民法で定められている相続割合で相続人に承継される権利義務
- 子又はその直系卑属・・・配偶者2分の1、子2分の1を等分
- 直系尊属・・・配偶者3分の2、直系尊属3分の1
- 兄弟姉妹又はその子・・・配偶者4分の3、兄弟姉妹4分の1を等分
相続財産
- 被相続人の権利 不動産、貸金等
- 被相続人の義務 借金等
遺言の方式
- 自筆証書・・・自筆、本人による署名押印
- 秘密証書遺言・・・自筆、公証人及び証人による封紙への署名押印
- 公正証書遺言・・・公証人への嘱託、遺言者、証人の署名押印
公正証書遺言の作成
遺贈を受ける人、直系相続人の立会
- 公証人への嘱託
- 公証人に対する遺言の趣旨の口述
- 公証人による口授の聴取と筆記
- 公証人の読聞け、遺言者及び証人の閲覧
- 遺言者の署名押印
- 証人の署名押印
- 公証人の方式遵守の付記と署名押印
- 公証人による原本の保管
- 遺言者による正本・謄本の保管
- 正本・謄本による遺言の執行
公証人の出張はやむ得ない場合に限られる。